Column

2012 . 1 . 23

昨年末の頃だったか、岐阜の施主と昼食をご一緒しているとき、携帯電話と一体化したカメラのことが少しだけ話題になった。もちろんカメラに限らず、様々な機能が携帯電話と一体化する傾向にあるわけだが。これは機械好きな私にとってはとても悲しいことで、本当は全てを別々に持ちたい(笑)。ならば電話とカメラと計算機とウォークマンとラジオとボイスレコーダとワープロを常時持ち歩けばいいではないか、と言われそうだが、今となっては残念ながらそうはいかない。現にそれらの機能は頻繁に使用するけれど一度慣れてしまった便利さにはどうも勝てそうになりから。別々に持つことの良さは、それぞれが機械として長持ちするはずだし、良い物が見つかれば愛着もわくだろう。そして何よりも私が思うのは、それぞれの特化した機能から生まれるフォルムの美ってものがあるではないか。カメラの美ってものは愛好家が多数いることからも想像つく。あれは機能じゃなくて機械好き、物好きなんです。きっと。オーディオだってそうだし、計算機だってそう。昔の計算機は前回も書いたけどとてもいい。特化した機能は、それだけを考えれば開発のスピードも遅く、長く使っていても機能的に問題の無いものがとても多い。けれど様々なものが統合されると機能からあふれ出すフォルムの美はなく、開発の嵐にさらされ、じっくりと煮詰める暇もなく無表情なデザインがどんどん市場に投入されることになるから、益々愛着がわかない。困ったものです

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