Column

2016 . 12 . 22

今年(2016年)の4月、独立以来17年に渡って事務所を構えていた拠点を、神奈川県の茅ヶ崎から横浜へ移転いたしました。茅ヶ崎の事務所はそのまま残っているのですが、複数存在した部屋を整理縮小したことによって残留したままとなった、莫大な量の模型と掲載書籍の山が未だ整理できておらず、打ち合わせなどに使えるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。acaaのサイトでは茅ヶ崎事務所も併記させて頂いておりますが、しばらくは横浜の石川町事務所のみでの対応となります。湘南を中心とする物件のクライアントの皆様には、ご迷惑をおかけいたします。申し訳ございません。

兎も角、移転したことには大した理由はありません。ただ、同じところでずっと仕事をしていますと、捨てなければいけない古い模型や書類やらに囲まれ、ついでになかなか掃除が出来ない奥の汚れが堆積してくることによる汚れの日常化が、だんだんと気になってくるものです。学生時代から社会人にかけて、同じアパートに8年ほど住んでいましたが、同じことを感じていました。やはり定期的に移転すべきではないか、ということです。

そんな訳で引っ越した先は横浜の外れ、山手と官庁街の境目付近の石川町です。茅ヶ崎事務所は目の前に江ノ島と茅ヶ崎海水浴場を望む4階でしたが、今度は山手エリアの緑とベイブリッジを望む丘の中腹に建つ建物の4階です。幾度となく、コラムで地形と生息地の関係を述べてきましたが、山手エリアに向かう丘の中腹というところに、とても強い居場所としての根拠を感じてここに決めました。と言いますか、事務所を探す前からほぼここら辺と決めていました。都市部において、平地に居るということは、結局のところ林立する建築物と道路との関係しか視界に入りませんし、その関係で居場所を選定することになります。ですので、根本的なところで地形による居場所の選択ではないので、やはり存在に対する根拠に欠けると言わざるを得ません。事務所の存在地に対する根拠やそこから見える風景は、やはり我々が日々設計に取り組む住居の存在意義と同様にとても重要だと思うのです。

事務所の裏手にはイタリア山公園という丘が広がっていて、誰でも見学できる古い洋館が建っています。事務所へお出かけ頂く際には是非散歩してみてください。

2017年もどうぞよろしくお願いします。

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