Column

2007 . 11 . 1

 昨日、神奈川建築コンクールの表彰式に行ってきました。表彰式に先立ち住宅部門の審査経過などについて審査委員を代表して建築家室伏次郎氏が講評を行ったのですが、今年の入賞作の傾向として、構造的なチャレンジ精神を感じる建物が多かったことが挙げられました。確かに私の設計した湯河原の家も構造家の協力なくしてはなし得なかったであろうし、他の作品も門型フレームその他構造的な新たな解釈や、構造と意匠のコラボレーションがいきいきと伝わってくる作品が目を引きました。しかしながら6月20日の法改正以降の設計業界、とりわけ構造設計に関して行政の無意味な締め付けによって、我々アトリエ事務所や構造事務所は現実的に考えられないほど多量の事務作業と審査の困難さを突きつけられ、廃業する事務所が多数出てきているのが実情です。室伏氏は法改正によってチャレンジ精神溢れる素晴らしい作品が今後出来にくくなりつつある状況を踏まえ、是非現実に屈する事なく来年も素晴らしい作品を審査出来る事を祈っている、という事をおっしゃいました。すぐ横に神奈川県副知事をはじめ神奈川県内全ての市長が臨席されている会場であるにも関わらず、その我々を励ます力強い発言、建築家室伏次郎だからこそ言えたその勇気には心から感動しましたし、その姿に憧れ、そして困難を伴う創作活動への意欲を持つことへの精神を改めて確認するチャンスとなりました。

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