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「Super Jury Program Summer 07」レポート

2007 . 8 . 1

先月17日、東海大学春セメスター総合講評会が開催されました。一年に2回開催される本プログラムは、各セメスター内に行われた全クラスの課題の中から、優秀作品を集めて常勤、非常勤の先生の前でプレゼンテーションを行い、それに対して先生が自由に意見を言い合う場です。毎度の事ですが、優秀作品のプレゼンテーションを行わない学生はほとんど出席していないのが実情で、その点において、優秀作品の再講評を聞く事で学生のレベルを底上げするチャンスにはなかなかなり得ていないな、という印象です。しかし中味はともかく、3年生前期にして私が学生時代の卒業設計並の密度と精度で模型制作とプレゼンテーションが行われており、早熟さをいやでも感じずにはいられません。

模型制作技術、それからコンピュータを主体としたプレゼンテーション技術の上達と継承が、主にその原因という事になるのでしょうが、その分、空間にのめり込んでいく姿勢は綺麗なプレゼンテーションでさっぱりと漂白されて見えにくくなっています。きっともっと手を汚して造形に取り組んでいた、その熱意のままに「絵」を描ききる事が許された我々の学生時代の方が幸せだった様に思えるのですが、現代を生きる学生は熱意と造形力だけでは世間に評価されにくい、という今独特の空気を全身で浴びて、その中を飄々と歩んでいる様にも見えます。その中から器用さという意味で、過剰するプレゼンテーション技術について行けず、落ちこぼれる学生の存在が気になります。一方で、2年生の時点で流行の計画性と技術の波に乗り過ぎた反動で、自身の造形を忘れ、3年になって手が止まってしまう学生もいる様です。どちらも気になります。

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