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「Super Jury Program Winter2008&KD Award」レポート

2008 . 2 . 20

先月、東海大学建築学科の秋期総合講評会と東海大学建築会の主催するKD賞の審査会が開催されましたので簡単に報告します。総合講評会は年に2回開催されるのですが、秋期の方が各学年の課題の難度が高まると同時に、学生の方も模型や作図をはじめとするプレゼンテーション能力が高まりますので、見ていて楽しいのですが、我々講師としては、僅か10分程度のプレゼンテーション時間内に、学生の考え方や解き方についてある程度理解し、各課題ごとに批評をしなくてはならず、しんどいのも事実です。かならず発言しなくてはいけないのではないのですが、特に自分の担当ではないクラスの課題については、初めて見る課題と解だけにとても興味があり、きちんと批評してあげたいといつも思いながら参加しています。毎度の事ですが、学年が上がるにつれて優秀になっていく学生もいれば、消えていなくなってしまう学生もいます。入学当初の建築に向かう興味が根本的に失われてしまったのであれば仕方ないですが、やはり不器用な学生は、現在の緻密にダイヤグラムを組み上げる事や、つまり簡単に言えば全てに「理由」が求められる教育について来れないのではないかと思います。今現在の苦しさから逃れる為に道を逸れてしまう、そんな学生が多いと思います。大切なのは、その先を見ること。目標はずっと先の10年、20年、30年先に、自分がどんな作品を創っているかだから、目を細めながら遠くの風景を見ながら取り組んでほしいと思います。

さて、KD賞の審査員として初めて審査に参加させて頂きました。まだ若い賞だけに方向性がいまいち定まっていない、という話をミーティングの時に聞きましたが、学内の常勤の先生ではなく外部で活動している建築家だけが集まって審査する賞だから、方向性なんか決まるわけないし、方向性を決めるということは、裏返して言えば賞を決める事に対する審査員の自己責任の回避とも取れますので、そんなこと決めない方がいいと、私は言いました。審査そのものは、やはり難しく自分の能力が問われている事を痛感もしました。最終段階で時間がオーバーし、私はやむを得ず早退しなければならなかったのが非常に残念でしたが、審査委員の宮晶子さんが比較的同じ方向を向いていたために、私の分も奮闘して戦ってくれた様です。賞決めは一部を除いて概ね納得のいくセレクトでしたので、良かったです。

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