Report

「RSH:3 上棟」レポート

2005 . 12 . 5

12月3日、T.H.R.構造設計室の鈴木さんと一緒に、上棟の立ち会いの為に岐阜に行って来ました。通常の場合、木造住宅であればまず構造家と一緒に上棟に立ち会う事は無いのですが、今回は小さいながらも屋根の偏芯方形架構が、少々アクロバティックな事をやっていた為に、是非鈴木さんにも見て頂きたいと思い、一緒に行く事になりました。

概要はworksのProjectコーナーを参照にして頂ければと思いますが、中心のずれた方形屋根を、ずれた四角い箱4つで支えている為に、屋根の四隅は全てキャンティレバーとなっています。さらにそこに入る木製サッシュは全面開口となる様に、全ては引き込める仕組みとなっています。つまりサッシュを引き込んでしまえば、屋根のそれぞれ4隅が完全に開放されて、箱だけで支えられている様な空間構成を目指しています。構造架構は、桁をサポートで支えた状態で、木造の軸組工法「的」なプロセスで組み上げ、合板を2重に千鳥貼りして、折板構造を作り出す事で積雪荷重に対する剛性を確保します。

写真は、サポートを入れた状態ですから、隅柱が立っている様に見えますが、これは垂木・野地板が施工された状態ですぐに外します。インテリアから見ると、隅木登梁は宙に浮いている様に見えます。外観的には、まだこれから庇を1m以上出して来ますので、プロポーションは安定していません。合板を張り終えた状態で、サポートを外し鈴木さんが庇先端にぶら下がってみたり、職人に鼻先に乗ってもらい、ドンドン、とジャンプしてもらったりで、ひとまず現時点での弾性変形はほとんど無く、設計通りであることは確認出来ましたし、構造家として自分の解析した工法を現場で実際に確認してみる姿を見て、流石だなと思いました。これから1~2ヶ月程度で1次クリープ(初期変形)を出し尽くした状態で、枠、仕上げなどの造作工事に入って行ければと思います。

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