Report

「東海大イルミネーションから考えたこと」

2006 . 12 . 25

12月20日、今年最後の授業を終えたら外はもう完全に夜でした。今期最後の課題だったのですが、その模型の完成度は高く、評価する側もなんだか嬉しくなってしまい最高評価の「S」が9作品も出てしまいました。もうこれはクリスマスプレゼントですね。さて、外に出て学内のケヤキ通りを歩いていたら、向こうからバンド演奏が聞こえてきました。ふと気が付いて振り返ると、今まで自分のあるいてきた通りのケヤキが全てイルミネーションで飾られていてびっくりしました。正面の銅像の前にはでっかいクリスマスツリー。私が在学中にはこんな演出があるなんて気が付きませんでしたが・・。さて照明の演出はいいのですが、その色使いがちょっと・・・。赤青緑、これじゃまるで信号です(笑)。

昔から気にはなっていたのですが、赤と緑の関係って、クリスマスのイメージを差し引いて考えれば実はとても不快な組み合わせだと思うのです。昔ケニアのマラソン選手がそんな色使いのユニフォームを着ていた様な気がしますが、今はどうでしょうか。私は高校時代に駅伝をやっていましたが、全国高校駅伝の名門、広島「世羅高校」がまさにその色でした。とても挑発的というか、行き詰まった閉塞感も感じます。トラック競技では何度か一緒に走りましたが、怖い位に早く同じ高校生と思えなかった悔しさがそういう印象に繋がっているのかもしれません。でもキラキラと光る照明となると少し印象も違うものですね。なぜキラキラ光るものをみると「美しい」と感じてしまうのでしょうか。それは照明だけの事ではなくて、陽光に照らされた海のキラキラ、砂のつぶつぶのキラキラ、新雪が朝日に照らされてきらきら、それらすべて信じられないくらいに美しく、精神がその風景の中へとふわりと飛んでいってしまいます。そこに既に言葉はなく、あるのはただ「美」です。別の言い方をすれば「美」を言葉に置き換える事はそもそも不可能という事になります。「あぁ・・」というつぶやきがせいぜいでしょう。それは言葉ではなくて音。肉体の発する音。「美」を「美」のままにそのまま放置しておけないのが学校教育。どうしても言語化し知識として学生に伝えようとします。これは無理です!絶対に。「美」を侮るでない。

今年はこれでおしまいです。また年末年始に当ウエブサイトに来て下さいましてどうも有難う御座います。皆様良いお年をお迎え下さい。

▲ページトップへ戻る

▲reportTOPへ