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福岡の家住宅上棟レポート

17/08/08

福岡県西区で進めていた住宅が上棟を迎え、私の手がけた仕事では3回目となる餅まきをして頂けましたので、レポート致します。敷地は海に近い古い住宅街の一角で、世代交代とともに立て替えが始まりつつある地域です。最近の開発地ではないために全体的に敷地にゆとりがあり、そのお陰もあってか敷地には樹木が比較的多めに植えられています。

今時餅まきなんて、と思われるクライアントも多い中、奥様が道行く子供達や友人知人を中心に声を掛けられたお陰もあってか、当日は大盛況でした!私は屋根から餅をまくのではなくて、下にいてスタッフと一緒になって餅を拾う側で精一杯がんばりました。もはや本能としか言いようがないのですが、上から何やら有益なものが降ってくると、大人も子供も無邪気になって拾いだすものです。それはもう無心です。餅と同時におやつも降ってきました。こどもは大はしゃぎです(笑)言わば猛暑の最中でしたが、この時ばかりは暑さを忘れました。楽しかったです。

そもそもこういった文化は地域の連帯関係を自動的に構築するためのシステムであったろうことは容易に想像がつくのですが、現代に至ってはほぼ、完全に無くなりました。その変わりに地域ごとの自治会が制度化され、行政との橋渡しの役割を担っていますが、強制加入は出来ませんので、無縁な方はどこまでも無縁な世の中になってしまいました。

とりわけ建築は、それが住宅であっても、建つ以上は社会的存在であり景観を担います。周りとは無関係に存在しませんので、今回のような餅まきは本当に有意義であって、次世代に繋げていかないといけないと思いました。餅を楽しく拾った子供達が将来、このことを懐かしく思い出す機会があることを願っています。このような機会を下さったクライアントには心から感謝致します。

Column

17/08/10

私の唯一の趣味といっていいことは、機械を分解してとりあえず治すことです。幼少期からテレビを分解したりラジオを分解したりバイクのスピードメーターを分解したり、もちろん、自分のバスのおもちゃも分解しました。そしてそこにあるメカニカルな雰囲気が好きで、それを粘土で再現したりしました。小さい頃は分解するので精一杯でしたが、今は古いラジカセやカセットデッキなどを修理することが大好きで、もしかしたら一番気持ちがリラックスしている時かもしれません。

ここのところ瞑想がブームの様です。海外で広く普及していることは割と前から知っていましたが、最近は企業が瞑想を採用するようになって、一気に日本での認知度が高まっています。日本にはもともと禅がありますので、実はやっていることは同じでしょうが、禅でも瞑想でもなく、思い切って好きなことをしている時には瞑想と同じ様な効果があるような気がしています。私の場合、古いラジカセをいじって治して、そこから出てくるカセットテープの音にうっとりする瞬間が至上の時なのですが、そのとき多分、精神的にもっともリラックスしていて、日常の様々な思考や悩みなどがすっかりと無くなっていることに気がつきます。さらに、音楽鑑賞ということから言えば、何故機械から美しい音が出てくるのかといった、美とテクノロジーを繋ぐ永遠の、そして決して埋まることのない溝をリアルに感じつつ、それを繋いでいる人間の感性のすごさにただ驚くばかりなのです。

ここ数ヶ月、そういった時間をゆっくりと過ごすことをうっかりサボっていた様な気がして、反省しました。忙しく過ごしている時期ほど、本来は僅かな時間を見つけて趣味を実行する必要があると思っています。さて次の休みは何をカセットテープに録音してみようかな、と考えることが楽しみです。