Column

2011 . 6 . 23

ずっと前から気になっていたことだけど、今日は書きます。なぜ日本の車のテレビコマーシャルは海外でロケするのでしょうか。しかも人里離れたとても日常とは思えない不思議な場所だったりします。たまに古都だったり・・・。世界に誇る日本のプロダクツを代表する日本車。ですが、その徹底的なまでに日本人の嗜好と思考をスキャンして出来上がった凡庸なスタイルと出来すぎの機能性は、時として「デザインが悪い」と評されつつもサービス体勢や信頼性という面で改めて評価されます。それはまるで周回遅れで1等を取ったようなすっきりしない気分です。たとえば「性格美人」という言葉の発見にも似て、美が無いことを認めつつ別の評価軸を持ってきて再評価を模索する様な・・・(笑)。遅れて世界に登場した引け目とも思える、腰の引けた態度は日本人の特質として多くの学者が語っていますが、こんなところにも表出するものです。何事もバランスですから何かが突出していることは問題があるでしょうが、であればこそ、まるでこの世とは思えない様な絶景を舞台にしてロケすることは無いと思うのです。それによってはきっと、車の価値は上がりません。残念ですが。「思想は外にあるもの」「価値は海外にこそある」という暗黙の思想が頭をよぎります。インターナショナルであることは、外の思想を取り入れることではなく、外にも通用する思想を独自に鍛え上げることです。そこのところ、よく考えてみたいと思います。バナキュラーな思想は、常に普遍性に繋がっているという確信を持つ勇気。これが大切です。

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