Column

09/10/13

 季刊誌の取材のため、数ヶ月ぶりに岐阜のRSH:3に訪問してきました。今回は中原大久保坂口編集室の坂口さんと昨年まで新建築住宅特集の編集長であった豊田さんに来て頂き、竣工後もうすぐ4年経つ住宅をみていただきました。いつも思うのですが、取材を受ける住宅の施主には毎度ご迷惑をかけてばかりで本当に申し訳ありません。にもかかわらず、RSH:3のクライアントは訪問するたびに明るく大きな声で大歓迎して頂き、ついでに食べきれないほどの食事やタイミングがよければお野菜や山菜などのお土産まで持ち帰れないほどいただくことがあります。ちょっと前には、日の出前の早朝の撮影に応じて頂いたこともありました。そもそも、そういったお客をもてなすことが趣味のクライアントですから、いつ行ってもとても綺麗に整理清掃され、建物への愛着を強く感じます。
 先月、ある現場が終わるときにスタッフが涙ぐむシーンがありました。クライアントを含め現場に関わった全ての人が力を合わせてたった1件の住宅を完成させることの大変さと達成感を考えると私もまったく同じ感覚で、その姿をみてとても嬉しくなったのです。クライアントとの出会いはいつも瞬間です。でもその瞬間が縁として昇華し、クライアントや我々が生きている限り住宅も在り続けるのだなと思います。現在継続中のプロジェクトを含め、acaaに依頼いただくクライアントがいること自体、私は未だに奇跡の様に感じることがあります。常に感謝の気持ちを忘れずに・・・。

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