Column

カテゴリー : 2010年レポート

ウエブサイトリニューアル&年末年始のご挨拶

2010.12.27

毎年必ず年末を迎え、そして新春を迎えるわけですが、あっという間に今年もそのときがやってきました。この季節、acaaのある湘南地方は晴天の日が多く海も空もとても綺麗ですので、事務所の入っている建物の屋上からみた今日の写真を貼り付けてみました。さて、2010年は例年になくcolumnもreportもサボり続け、更新の見込みも立たぬままにこうしてウエブサイトのリニューアルとなってしまいました。リニューアルプロジェクトはYOUEさんにお願いし、いろいろわがままも言わせて頂きました。YOUEさんはプロデュース会社ザ・ハウスから独立し、2010年の年末に法人を立ち上げたばかりでして、acaaが仕事第一号と伺っております。お世話になり有り難うございました。今後のさらなる活躍を期待しております。

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「小松島の家」「RSH:6」取材レポート

2010.10.06

先日、雑誌の取材で1年ぶりに徳島に建つ「小松市の家」を訪ねてきました。毎度考えるのですが、デザインという言葉の本質的な意味はともかく、カテゴリーとしての「和風」や「モダン」といった言葉の意味が実は私はよく分かっておらず、それ故に取材の度にその言葉に深く入り込んで説明を試みる必要に迫られることがあります。今回はとりわけ「和」でしたが、半月ほど前の「RSH:6」の取材では「モダン」でした。徳島では松井編集室の松井晴子さんとじっくりと話すことが出来たおかげで、今までになくきちんと向き合えたと思うので、そこで考えたことを少しだけレポートします。

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「Super Jury Program Summer 2010」

2010.07.22

7月22日、東海大学で前期の全課題優秀作品を集めた総合講評会が開催されました。昨年同様、私の担当する2年の前期は街に建つ小さなギャラリーと別荘、そして都会に建つ住宅兼店舗の3課題です。ギャラリーが単一的でプログラムの単純な空間設計であるのに対して、別荘になったとたんに満たさなくてはならない機能が増し、さらに店舗が加わることで複雑さが増します。同じく、周辺環境への読み方が課題を解く上で極めて重要になり、ギャラリーではさほど気にしなくてもよかったパブリックとプライバシーの問題、さらに外部環境と内部の関係において、閉じることと開くこと、その複雑な関係を計画を通じて提案しなければいけません。

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「大学卒業設計コンクールレポート」

2010.04.23

3月19日、日本建築家協会神奈川地域会が主催する大学卒業設計コンクールの神奈川大会が開催されました。今年は合計37作品が神奈川県内に所在する各大学から選抜され、慶應義塾大学の湘南藤沢校舎内の学食を会場にして公開審査にて行われました。私が実行委員長を務めて3回目です。会場は昨年に比べて会場面積が小さく、しかも変形していたので会場構成、設営は苦労しましたが、むしろ作品で埋め尽くされた会場の臨場感はよかったと思いました。

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「岐阜の家、竣工レポート」

2010.02.10

先月、半年にわたって工事を行ってきた住宅が岐阜で竣工しました。敷地はとても広かったのですが、家は平屋で、閉じた中庭が二つと半分開いた中庭が一つあるコンパクトな住宅です。周囲は毎度ありがちな二階建て住宅に取り囲まれて、デザイン的な要素としては評価するべきものは見あたりませんでした。そういったごく一般的に見られる周辺環境の中に、どの様な形態を置くのかはやはり難しい問題であり、迷ったあげく低くそして控えめに、を心がけることで毅然としていて背筋の伸びた空気をそこに作りだそうと思っています。もちろん、それは周囲に迎合することではなく、一方で敬遠し過ぎるがあまり奇抜で目立つ形態をつくることも意味していません。あくまで自然体で、僕が発見しうる限りの美しいプロポーションと影のある風景がそこに出来れば、きっと街並みとしてもいいことが起こるだろうと信じているのです。

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