2015.11.05
先月、2A ASIA ARCHITECTURE AWARDの最終審査発表と表彰式がイスタンブールで開催されました。”Casaさかのうえ”がファイナルに残ったとのこともあり、久しぶりの海外、イスタンブールへ行ってきました。審査会場はITU(イスタンブール工科大学)です。都市としての歴史がとても古い街にある大学だけあって、校舎も古い。さまざまな意味で、建築関係者でなくても建築物や建築が構成する街の風景について、皆が関心を持つ可能性のようなものを感じてしまいます。利便性や快適性はそこそこに改修を施しながらつじつまを合わせ、一方で壊すということに対してとてもナーバスにならざるを得ない環境だと思います。すべてが重く、良くも悪くも古典的な伝統的デザインを引き継いでいます。都市を形成する建築の構造は、ほとんどがRCと煉瓦積みのハイブリッドです。小規模建築になると、屋根はほとんど木造かと思われました。朽ち果てたくても、屋根だけが朽ち果て、構造体はその意味でなかなか朽ちません。ずっと残ってしまいます。上からだんだん朽ちて、そのうち外装の化粧がはげ落ち、煉瓦が向きだしになりつつも、それでも残る。そして、その”途中まで朽ちた”建築を、ショップやカフェとして、まだ使うという姿勢には驚きました。必要以上に直すとか、改修するとか、あまり考えないのだと思います。ただ、それは古びてゆく景観を大切にするからではなく、きっと直して綺麗にすることに興味がないのだと思います。走っている車はすべて泥だらけ。運転も荒い。
2015.08.24
初夏のころ、神奈川県藤沢市にて、初老というにはまだお若い60代夫婦のための小さな終の棲家が竣工いたしました。もともと付近は砂丘地帯で、その丘陵地の一部が今回の敷地でした。すでに、敷地付近一帯を除いてすべて住宅街になっていましたので、その風情は残すところ敷地の周囲だけといった雰囲気でした。acaaの傾斜地に建つ住宅写真をご覧になってご依頼いただいたクライアントでしたので、初めて敷地を拝見したときも「岸本さんに依頼するならこんな土地だよね」とおっしゃっていたのがとても印象に残っています。
2015.07.02
全国から選抜されてきた50作品以上が東京に集まり、その中からさらに賞を決めるというコンクールが開催されました。主催は日本建築家協会です。
2015.01.24
静岡県三島市の住宅街を見下ろす丘のてっぺんに住宅が完成いたしました。